「子どもが3人いると、大学や高専の授業料が減るって本当?」――2025年度から始まった多子世帯の授業料減免は、高専にも関係する制度です。ただし高専は5年制のため、「何年生から対象になるのか」がわかりにくいところがあります。この記事では、高専生の家庭向けに、多子世帯の授業料減免の対象・条件・申請方法を2026年度の制度にもとづいてまとめます。
この記事の結論
- 多子世帯の減免は、扶養している子どもが3人以上の世帯なら所得制限なしで授業料が一定額まで減免される制度(2025年4月〜)
- 高専で対象になるのは4・5年生(高等教育の修学支援新制度の一部)
- 1〜3年生は子どもの人数に関係なく、就学支援金で国公立高専の授業料が実質0円(2026年度から所得制限なし)
- 上の子が就職して扶養から外れると、対象外になることがあるので注意
- 申請は学校経由で日本学生支援機構へ。春(4月ごろ)と秋(9〜10月ごろ)に受付
多子世帯の授業料減免とは?
多子世帯の授業料減免は、国の「高等教育の修学支援新制度」の中に2025年4月から加わったしくみです。これまでこの制度は世帯の収入による条件がありましたが、子どもが3人以上いる世帯は収入に関係なく授業料・入学金が一定額まで減免されるようになりました。
| 対象の世帯 | 生計を維持する保護者が、税法上扶養している子ども(本人を含む)が3人以上 |
|---|---|
| 所得制限 | なし(資産が3億円未満であること) |
| 支援内容 | 授業料が国の定める上限額まで減免(国立高専は授業料相当額が目安) |
| 子どもの数の数え方 | 前年の年末時点で扶養している子どもの数で判定(住民税の情報などで確認) |
| 給付型奨学金との併用 | 収入の区分に当てはまれば、返済不要の給付型奨学金もあわせて受けられる |
高専では何年生が対象?
高専は5年制で、学年によって使える制度が変わります。
| 学年 | 使える主な制度 | 国立高専の授業料(年234,600円)の負担 |
|---|---|---|
| 1〜3年生 | 高等学校等就学支援金 | 申請すれば実質0円(2026年度から所得制限なし) |
| 4・5年生 | 高等教育の修学支援新制度(多子世帯の減免はここ) | 多子世帯や収入の条件を満たせば減免。満たさなければ年234,600円 |
つまり、子どもが3人以上いる家庭なら、1〜3年生は就学支援金、4・5年生は多子世帯の減免という形で、5年間を通して授業料の負担を大きく減らせる可能性があります。
1〜3年生の就学支援金や、給付型・貸与型の奨学金については高専の奨学金・学費支援まとめで詳しく解説しています。
ケース別:わが家は対象になる?
ケース1:子ども3人、高専生が長子
高専生が4年生になる時点で、弟や妹がまだ扶養されていれば対象になる可能性が高いケースです。
ケース2:子ども3人、上の子がもうすぐ就職
上の子が就職して扶養から外れると、扶養している子どもが2人になり、対象外になることがあります。判定は前年の年末時点の扶養状況で行われるので、4年生になる前の年末時点で何人扶養しているかを確認しておきましょう。
ケース3:子ども2人
多子世帯の減免は対象外です。ただし世帯の収入によっては、修学支援新制度の通常の区分(第I〜IV区分)で授業料の減免や給付型奨学金を受けられる場合があります。日本学生支援機構の進学資金シミュレーターで目安を確認できます。
申請の時期と方法
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請先 | 在籍する高専を通じて、日本学生支援機構(JASSO)へ申し込む |
| 時期 | 春(4月ごろ)または秋(9〜10月ごろ) |
| 必要なもの | 本人と保護者のマイナンバーなど(詳しくは学校から案内) |
| 学業の要件 | 成績が学年の上位1/2以上であることなど、学業の基準もある |
3年生の終わりごろから、学校の学生課の案内をこまめに確認しておくと、4年生の春の申し込みに間に合います。
入学料・寮費は対象外
1年生で入学するときの入学料(国立高専は84,600円)や、寮費・食費・教材費などは、多子世帯の減免や就学支援金の対象外です。高専ごとの学費や寮費は高専の学費一覧や、高専を探すから各校のページで確認できます。
よくある質問
Q. 子どもが3人いれば、高専1年生から授業料が免除されますか?
多子世帯の減免は4・5年生向けの制度です。ただし国公立高専の1〜3年生は、子どもの人数に関係なく就学支援金で授業料が実質0円になります(申請が必要です)。
Q. 世帯年収が高くても対象になりますか?
はい。多子世帯の減免には所得制限がありません(資産が3億円未満であることが条件です)。
Q. 私立高専も対象ですか?
私立高専の4・5年生も修学支援新制度の対象です。ただし減免には上限額があるため、授業料が高い学校では差額が自己負担になる場合があります。
Q. 自動的に減免されますか?
自動ではありません。学校経由で日本学生支援機構への申し込みが必要です。
まとめ
子どもが3人以上いる家庭なら、高専の授業料は「1〜3年生は就学支援金」「4・5年生は多子世帯の減免」で、5年間を通して大きく軽くできる可能性があります。学費が理由で高専をあきらめる前に、ぜひ制度を確認してみてください。
学費以外の学校生活や寮の様子は、在校生・卒業生の口コミが参考になります。高専を探すから気になる高専のページをのぞいてみてください。
参考:文部科学省「高等教育の修学支援新制度 制度の概要」/文部科学省「よくあるご質問」/文部科学省「大学生等の皆さんへ」/旭川工業高等専門学校「令和8年度 就学支援金の案内」
※制度の内容は2026年10月時点の情報です。最新の金額・条件は在籍校や日本学生支援機構でご確認ください。
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