「高専はやめとけ」「高専に行って後悔した」――高専を調べていると、こうした言葉を目にして不安になる中学生・保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、高専レビューに寄せられた在校生・卒業生116件の口コミをもとに、高専のメリット・デメリットと、「後悔する人・しない人」の違いを正直にまとめます。良い話だけでなく、厳しい声もそのまま紹介します。
結論:9割近くが「入ってよかった」。ただし向き不向きははっきりある
高専レビューの口コミ116件で、「総合満足度(この高専に入ってよかったか)」を5段階で聞いた結果は次のとおりです。
| 総合満足度 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 5(満足) | 52件 | 44.8% |
| 4 | 50件 | 43.1% |
| 3 | 11件 | 9.5% |
| 1〜2(不満) | 3件 | 2.6% |
約88%が満足度4以上と、全体としては「入ってよかった」という声が多数派です。一方で、口コミを読むと後悔している人には共通するパターンもはっきり見えてきます。
※2026年9月時点で高専レビューに掲載している口コミ116件の集計です。
「高専はやめとけ」と言われる5つの理由(デメリット)
1. 勉強が難しく、自分で勉強しないとついていけない
口コミで「勉強の難しさ」を5段階で聞くと、平均は4.13。約87%が「難しい(4・5)」と答えています。特に4年生以降は専門科目が増え、多くの高専で赤点が60点に設定されていることも、難しさの理由として挙がっています。
「4年生になってからは専門的な知識を要する授業が多く、赤点が60点という壁が顕著に表れてきます。単位を落とす学生も少なくありません。」
(富山高専 物質化学工学科の口コミ)
「勉強を自分でやる習慣がないと授業にすぐについていけなくなり、自宅学習にとられる時間が増える。」
(都城高専 建築学科の口コミ)
2. 単位を落とすと留年がある
高専は学年ごとに単位を取らないと進級できない「学年制」の学校が多く、赤点が重なると留年につながります。
「単位を落とすとすぐ留年になったりする上、先生も結構ドライ。」
(米子高専 機械工学科の口コミ)
3. 15歳で進む分野がほぼ決まる
高専は入学時に学科(分野)を選ぶため、途中で「やっぱり文系に進みたい」と思っても方向転換しにくいのがデメリットです。後悔の声で最も多かったのがこのパターンです。
「どうしてもその専門性の方向へ進まなければ、という感覚に陥ってしまったのは失敗でした。もっと幅広く色々考えるべきだったと思っています。」
(松江高専 情報工学科の口コミ)
「専門的な授業が多いので一般的な学科に弱い。」
(米子高専 機械工学科の口コミ)
4. 先生のサポートには差がある
口コミの評価項目の中で、平均が最も低かったのが「勉強・進路のサポート」(平均3.79)でした。手厚い先生がいる一方で、研究中心の先生も多く、自分から質問・相談に行ける人ほど満足度が高い傾向があります。
「かなり手厚くサポートしてくださる先生もいらっしゃれば、自分の研究第一!みたいな先生もいらっしゃると思います。」
(松江高専 情報工学科の口コミ)
「就職活動については、元々サポートしなくても就職率が高いため、教師の支援が少ない傾向にある。自分から行動することが重要。」
(和歌山高専 電気情報工学科の口コミ)
5. 立地・通学が不便な高専もある
高専は郊外にあることが多く、通学手段が限られる学校もあります。寮に入るかどうかも含めて、通学方法は事前に確認しておきましょう。
「バスの運行が少ないわりに学生が多く、登校に多く影響が出ています。」
(香川高専(詫間キャンパス) 電子システム工学科の口コミ)
それでも高専を選んでよかった5つの理由(メリット)
1. 就職に圧倒的に強い
「将来の広がり」の平均は4.33で、6つの評価項目の中で最も高い結果でした。高専生1人あたりの求人数は非常に多く、大手企業にも就職しやすいのが最大の魅力です。
「一人あたりに400~600社くらい求人は来ます。」
(鹿児島高専 機械工学科の口コミ)
「この「高専チケット」を上手く活用すれば、行きたい会社・行きたい大学にほぼ確実に行けるため、進路の広がりはかなり大きいと考えられる。」
(和歌山高専 電気情報工学科の口コミ)
2. 大学編入という「受験の近道」がある
高専から大学3年次に編入する道も大きく開かれています。普通科から一般入試で受けるより、受験科目が少ないという声もあります。
「編入試験についても普通高校から受験するよりも科目数が少なく、入りやすくはあると思います。」
(富山高専 物質化学工学科の口コミ)
3. 好きなことを15歳から専門的に学べる
1年生から実験・実習があり、ものづくりやプログラミングが好きな人にとっては「最高の環境」という声が多く寄せられています。
「独創的な考えや理系の感覚がつくのが、高専出身者の強みだと思います。」
(群馬高専 物質工学科の口コミ)
4. 自由な校風と、気の合う仲間
「学校生活」の平均は4.30。校則がゆるく、同じ興味を持つ友人に出会えることを挙げる声が目立ちます。
「5年間クラスが変わらないため、時間をかけて友人を作りやすく、人間関係の面で楽だと感じたため。」
(和歌山高専 電気情報工学科の口コミ)
5. 大学のような授業スタイルで自立できる
「大学と一緒で90分授業を1日に3コマ受講します。」
(鹿児島高専 機械工学科の口コミ)
後悔しやすい人・後悔しにくい人
| 後悔しやすい人 | 後悔しにくい人 |
|---|---|
| 勉強は言われたときだけする | わからないことを自分で調べたり、先生に質問したりできる |
| 理系か文系か、まだ全く決められていない | ものづくり・プログラミング・実験などに興味がある |
| 「就職率が高いから」だけで選んだ | 学科の内容まで調べて、学びたい分野で選んだ |
| 通学・寮の条件を確認していない | オープンキャンパスで雰囲気や通学方法を確かめた |
自分が高専に向いているか気になる人は、高専向きかがわかる12問の適性診断も試してみてください。
後悔しないために、受験前にやっておきたい3つのこと
- 学科の授業内容を調べる:「高専」ではなく「どの学科で何を学ぶか」で選ぶことが、後悔しない一番のポイントです。
- オープンキャンパスに行く:実験・実習や学生の雰囲気、通学のしやすさを自分の目で確かめましょう。
- 在校生・卒業生の口コミを読む:良い面だけでなく、厳しい声にも目を通しておくと入学後のギャップが小さくなります。高専の口コミ・評判一覧から学校別・テーマ別に読めます。
よくある質問
Q. 高専に入って後悔する人は多いですか?
高専レビューの口コミでは、総合満足度が3以下の人は約12%でした。後悔の理由は「勉強についていけない」「進路の方向転換がしにくい」「サポートが少ない」が中心です。
Q. 高専から普通の大学に行くことはできますか?
できます。多くの高専生が大学3年次に編入しています。詳しくは高専からの大学編入ルートの解説をご覧ください。
Q. 学費は高いですか?
国立高専の授業料は年額234,600円で、1〜3年生は就学支援金で実質無償です。詳しくは高専の学費一覧と高専の奨学金・学費支援まとめで解説しています。
まとめ:「やめとけ」ではなく「向いている人には最高の環境」
- 口コミの約88%が「入ってよかった(満足度4以上)」
- デメリットは「勉強が難しい」「留年がある」「進路の方向転換がしにくい」「サポートに差がある」
- メリットは「就職に強い」「大学編入の道がある」「好きな分野を早くから学べる」「自由な校風」
- 後悔しないカギは、学科の中身まで調べて、自分から動ける環境かどうかを見極めること
気になる高専が見つかったら、高専を探すから各校の口コミ・評判をチェックしてみてください。
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