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高専は複数受験できる?国立高専の併願パターンと受験スケジュールを解説【2027年度入試】

「高専って、何校も受けられるの?」「第一志望の高専に落ちたら、もうチャンスはない?」――高専受験を考え始めた中学生・保護者の方からよく聞かれる疑問です。

結論から言うと、国立高専の学力検査は全国同じ日に行われるため、基本的に受けられる国立高専は1校です。ただし、「複数校志望受験制度」を使える地域や、同じ高専の別の学科を第2志望にできる仕組み、3月の2次募集などを組み合わせれば、実質的にチャンスを増やすことができます。この記事では、高専の複数受験(併願)のパターンと受験スケジュールをわかりやすく解説します。

高専の複数受験・併願パターン早見表

パターン できる? ポイント
国立高専を2校以上受ける 原則できない 学力検査は全国共通問題・同日実施(令和9年度は2月14日)
複数校志望受験制度で複数の高専に志望を出す 一部地域で可能 北海道4高専、商船高専3校など。1回の学力検査の成績で第2志望以降も判定
同じ高専の別の学科を第2志望にする 多くの高専で可能 第1志望学科が不合格でも、第2志望学科で合格できる場合がある
推薦で不合格 → 学力検査で再挑戦 可能 推薦は1月、学力検査は2月。推薦で不合格でも学力検査を受けられる
国立高専の2次募集を受ける 実施校なら可能 学力検査の後、3月下旬に一部の高専が実施
高専+公立高校・私立高校 可能 高専の試験は公立高校より早い。推薦合格の場合は入学が前提(専願)になる点に注意

国立高専を2校受けられない理由

全国51校の国立高専は、学力検査を全国共通の問題で、同じ日に一斉に実施しています。令和9年度(2027年4月入学)の学力検査は2027年2月14日(日)、追試験は2月21日(日)の予定です。

同じ日に同じ試験を行うため、A高専とB高専を別々に受けることはできません。そのため、国立高専は「どの高専を第一志望にするか」を早めに決めておくことが大切です。

なお、学力検査の受験会場は志望校だけでなく、ほかの国立高専などに設けられた会場から選べる場合があります。遠方の高専を志望する場合も、近くの会場で受験できるか募集要項で確認しましょう。

併願先の候補になる、近くの高専を探そう
→ 地域から高専を探す

複数校志望受験制度とは?

「複数校志望受験制度」は、1回の学力検査の成績で、第1志望の高専だけでなく第2・第3志望の高専の合否も判定してもらえる仕組みです。第1志望で不合格でも、成績が第2志望校の合格ラインに届いていれば、第2志望校に合格できます。

北海道の4高専

函館高専・苫小牧高専・釧路高専・旭川高専の北海道4高専では、最大で4高専10学科に出願できます。北海道内の高専を志望するなら、有力な選択肢です。

商船高専3校

弓削商船高専・広島商船高専・大島商船高専の3校では、商船学科を第1志望とする場合に、ほかの2校の商船学科を第2・第3志望として併願できます(令和9年度・弓削商船高専の募集案内より)。

このほかにも地区単位で同様の仕組みを設けている場合があります。対象校・対象学科や出願方法は年度によって変わることがあるため、必ず志望校の募集要項で確認してください。

利用するときの注意点

  • 志望順位が優先される:上位の志望校・学科で合格した場合、それより下の志望は判定されません。
  • 遠方の高専に合格する可能性も考えておく:第2志望以降が自宅から通えない高専の場合、寮に入ることになります。寮の有無や費用も事前に確認しておきましょう。

同じ高専の「第2志望学科」も活用しよう

複数の学科がある高専では、第1志望の学科に加えて第2志望(場合によっては第3志望以降)の学科を書けることが多くあります。第1志望学科の合格ラインに届かなくても、第2志望学科で合格できる可能性があるため、興味のある学科が複数あるなら積極的に活用しましょう。

最近は「1学科・複数コース制」の高専も増えており、入学後にコースを選ぶ仕組みの学校もあります。学科の選び方は各校のページや、高専の学科・分野の解説も参考にしてください。

推薦で不合格でも、学力検査で再挑戦できる

国立高専の推薦選抜は1月中旬(令和9年度は多くの高専で1月16日前後)、学力検査は2月に行われます。推薦で不合格になっても、あらためて学力検査に出願して受験できます。推薦で不合格になったときの気持ちの切り替え方や対策は、高専の推薦に落ちたらどうする?で詳しく紹介しています。

一方で、推薦選抜は合格したら必ず入学することが前提(専願)の高専がほとんどです。推薦で合格した場合は、公立高校などほかの学校を受けずに入学することになります。

学力検査の後にもチャンス:国立高専の2次募集

学力検査の結果、定員に満たなかった学科がある高専では、3月下旬に「2次募集(後期日程)」を行うことがあります。令和8年度は、函館・苫小牧・旭川などの高専が実施しました。

2次募集は全国から受験でき、寮のある高専も多いため、「第一志望の高専は不合格だったけれど、どうしても高専で学びたい」という人のもう一つのチャンスになります。実施するかどうかは年度・学校ごとに異なるため、国立高専機構のサイトで最新情報を確認しましょう。

高専と公立高校・私立高校の併願

高専の学力検査(2月)は、多くの都道府県で公立高校の一般入試(3月)より前に行われます。そのため、「高専を受けて、結果を見てから公立高校を受ける」という併願が可能です。

ただし、高専によっては出願時に「専願」か「併願」かを選び、専願者を優先して合格させる仕組みをとっている場合もあります(例:北海道4高専)。また、高専合格後の入学手続きの期限と、公立高校の合格発表の時期の関係にも注意が必要です。

公立高校との併願パターンは、高専と公立高校の併願は可能?パターンをわかりやすく解説で詳しくまとめています。

受験スケジュールの目安(令和9年度・国立高専)

時期 内容
10月〜11月 一部の高専で自己推薦・特別選抜(例:仙台高専の一部コース)
12月〜1月上旬 推薦選抜の出願
1月中旬 推薦選抜(面接・作文など)
1月中旬〜下旬 学力検査の出願
2月14日(日) 学力検査(全国共通・同日実施)※追試験は2月21日
2月下旬〜3月上旬 合格発表(高専によって異なる)
3月 公立高校の一般入試(都道府県による)
3月下旬 一部の国立高専で2次募集(後期日程)

※日程は国立高専機構・各高専の公表情報をもとにした目安です。正確な日程は必ず志望校の募集要項で確認してください。公立高専・私立高専は国立高専と日程が異なります。

まとめ:チャンスを増やすための3つのポイント

  • 第2志望学科を書く:同じ高専の別学科も候補にしておく
  • 制度を調べる:複数校志望受験制度の対象地域なら、複数の高専を志望できる
  • 日程を押さえる:推薦(1月)→学力検査(2月)→公立高校(3月)→2次募集(3月下旬)の流れを把握しておく

気になる高専が見つかったら、高専を探すから各校の入試倍率・寮・口コミをチェックしてみましょう。受験の準備全体は高専を受験するページでもまとめています。

出典:国立高等専門学校機構「入試基本情報」「2次募集(後期日程)」、函館高専・仙台高専・弓削商船高専・岐阜高専の入試情報(2026年9月時点)。

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