「高専ってよく聞くけど、結局どんな学校なの?」進路を考え始めた中学生や保護者の方から、そんな声をよく耳にします。高専(高等専門学校)は、大学とは違う独自の仕組みを持つ、ものづくり・技術分野に強い学校です。この記事では、高専の基本的な仕組みから、メリット・デメリットまでまとめて解説します。
高専(高等専門学校)とは?
高専は、中学校を卒業した15歳から入学できる、5年間(本科)の高等教育機関です。全国に国立51校・公立3校・私立4校の合計58校があり、多くの学校で機械・電気電子・情報・化学・建築といった工学系の専門教育を行っています。
高校3年+大学4年を、5年間で学ぶ
普通科高校に進学した場合、大学の工学部で専門知識を学ぶまでに「高校3年+大学4年」の7年間が必要です。高専では、中学卒業後の5年間で高校レベルの一般教科と大学レベルの専門教育を並行して学ぶため、より早く専門性を身につけられるのが特徴です。
高専と高校の一番の違い
最大の違いは、専門科目を学び始めるタイミングです。高校では3年間ほぼ共通の教科を学びますが、高専では1年生から専門科目の授業が始まり、学年が上がるほど専門色が強くなっていきます。文系・理系を選ぶタイミングもなく、入学時点で学科(専門分野)を選ぶ点も大きな違いです。
高専に進学する3つのメリット
①専門知識・技術が早く身につく
5年間かけてじっくり専門分野を学べるため、卒業時には即戦力に近い技術力が身についています。実験・実習の授業が多いのも特徴です。
②就職に強い
高専生への求人倍率は20倍を超えるとも言われ、大手メーカーを中心に幅広い企業から求人が集まります。学校を通じた推薦応募のルートがあることも、就職活動での大きな強みです。
③学費を抑えやすい
国立・公立高専の年間授業料は234,600円、入学料は84,600円で、国立大学(授業料年535,800円)の約半額です。さらに2026年4月からは、1〜3年次の就学支援金の所得制限が撤廃され、国公立高専の授業料は実質無償化されます(4・5年次は年収目安460万円までの所得要件あり、多子世帯は制限なし)。
知っておきたいデメリット・注意点
15歳で学科(専門分野)を決める必要がある
入学時点で機械・電気電子・情報などの学科を選ぶため、入学後に「思っていた分野と違った」と感じるケースもあります。オープンキャンパスなどで事前に学科の内容をよく確認しておくことが大切です。
文系への進路変更がしづらい
高専のカリキュラムは専門教科の比重が大きいため、途中で文系の大学を目指す方向に転換するのは高校からの進学より難しくなります。
まとめ
高専は、早くから専門分野を学び、技術力を武器に就職・大学編入を目指せる学校です。学費面でも2026年度からの無償化が追い風となり、選択肢としての魅力はますます高まっています。一方で、進路の自由度という点では高校とは違う性質を持つ学校でもあります。次の記事では、高専と高校の違いをさらに詳しく5つのポイントで比較していきます。

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