「高専と普通科高校、何がどう違うの?」「高専の勉強って難しいって聞くけど、ついていける?」――高専を考え始めた中学生・保護者の方が最初に抱く疑問です。
この記事では、高専と普通科高校の違いを7つのポイントで比較し、あわせて在校生・卒業生116件の口コミから「高専の勉強はどれくらい難しいのか」をリアルに解説します。
高専と普通科高校の違い【早見表】
| 比較項目 | 高専 | 普通科高校 |
|---|---|---|
| 修業年限 | 5年(商船系は5年半) | 3年 |
| 学ぶ内容 | 1年生から専門科目・実験・実習 | 国語・数学・英語などの一般教科が中心 |
| 授業スタイル | 90分授業が多い(大学に近い) | 50分授業が中心 |
| 進級・赤点 | 赤点60点の学校が多く、留年もある | 赤点の基準は学校によるが、高専より低めのことが多い |
| 卒業後の進路 | 就職・大学3年次編入・専攻科 | 大学・短大・専門学校への進学が中心 |
| 学費(国公立) | 授業料年234,600円。1〜3年生は実質無償 | 公立高校は授業料実質無償 |
| 校風 | 私服・校則がゆるい学校が多い | 制服・校則がある学校が多い |
違い1:5年間の一貫教育で、専門を早く深く学べる
普通科高校は3年間で卒業し、その後に大学(4年)へ進むのが一般的です。高専は中学卒業後の5年間で、一般教科と専門科目を一貫して学びます。さらに2年間の専攻科に進むと、大学卒業と同じ「学士」の学位を取得することもできます。
違い2:1年生から専門科目・実験・実習がある
普通科高校のカリキュラムは大学受験に向けた一般教科が中心です。高専では1年生から機械・電気電子・情報・化学などの専門科目や実験・実習があり、学年が上がるにつれて専門の割合が増えていきます。
「大学と一緒で90分授業を1日に3コマ受講します。」
(鹿児島高専 機械工学科の口コミ)
違い3:卒業後は「就職」も「大学編入」も選べる
普通科高校からの進路は大学進学が中心ですが、高専卒業後は就職・大学3年次への編入・専攻科への進学の3つが主な道です。高専生への求人は非常に多く、大学受験を経ずに国立大学へ編入する人もたくさんいます。
「一人あたりに400~600社くらい求人は来ます。」
(鹿児島高専 機械工学科の口コミ)
違い4:学費は国公立なら大きく変わらない
国公立高専の授業料は年額234,600円ですが、1〜3年生は就学支援金で実質無償なので、公立高校と大きな差はありません。4・5年生は授業料がかかりますが、大学に比べると半分以下です。詳しくは高専の学費一覧と高専の奨学金・学費支援まとめをご覧ください。
違い5:私服・自由な校風
高専は私服通学の学校が多く、校則も普通科高校よりゆるやかな傾向があります。その分、自分で考えて行動する自主性が求められます。
高専の勉強は難しい?口コミ116件のデータで検証
高専レビューの口コミで「高専の勉強や授業は難しいですか?」を5段階(1:簡単〜5:難しい)で聞いた結果は次のとおりです。
| 回答 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 5(難しい) | 35件 | 30.2% |
| 4 | 66件 | 56.9% |
| 3 | 11件 | 9.5% |
| 1〜2(簡単) | 4件 | 3.4% |
平均は4.13で、約87%が「難しい(4・5)」と答えています。高専の勉強は、はっきり「難しい」と考えておいたほうがよさそうです。
※2026年9月時点で高専レビューに掲載している口コミ116件の集計です。
難しいと感じる理由1:4年生から専門科目が本格化し、赤点は60点
「4年生になってからは専門的な知識を要する授業が多く、赤点が60点という壁が顕著に表れてきます。単位を落とす学生も少なくありません。」
(富山高専 物質化学工学科の口コミ)
難しいと感じる理由2:自分で勉強する習慣がないとついていけない
「勉強を自分でやる習慣がないと授業にすぐについていけなくなり、自宅学習にとられる時間が増える。」
(都城高専 建築学科の口コミ)
難しいと感じる理由3:単位を落とすと留年になる
「単位を落とすとすぐ留年になったりする上、先生も結構ドライ。」
(米子高専 機械工学科の口コミ)
留年の実態と乗り越え方は、「高専は留年しやすい」って本当?で詳しく解説しています。
それでも「ついていける」人の共通点
難しいという声が多い一方で、満足度も高いのが高専の特徴です(口コミの約88%が総合満足度4以上)。ついていけている人に共通するのは、わからないところをそのままにせず、先生や友人に聞きに行けることです。
「しかし真面目に授業を受ければわからない授業でもないですし、先生に質問すれば優しく教えてくださいます。」
(富山高専 物質化学工学科の口コミ)
- 授業の予習・復習を習慣にする:定期試験前の一夜漬けは通用しにくい
- オフィスアワーなどで先生に質問する:質問に来る学生には丁寧に教えてくれる先生が多い
- 友人・先輩と教え合う:同じ分野に興味のある仲間が多く、協力しやすい環境
高専と普通科、どちらを選ぶべき?
| 高専が向いている人 | 普通科高校が向いている人 |
|---|---|
| ものづくり・プログラミング・実験が好き | まだ興味のある分野が決まっていない |
| 早く専門を学んで、就職・編入に活かしたい | 文系も含めて幅広く進路を考えたい |
| わからないことを自分から聞きに行ける | 大学受験に向けて一般教科をじっくり学びたい |
高専のメリット・デメリットや、入学して後悔した人の声は「高専はやめとけ」は本当?口コミ116件で検証でまとめています。自分が高専向きか気になる人は12問の適性診断も試してみてください。
よくある質問
Q. 高専の入試は難しいですか?
国立高専の学力検査は5教科・マークシート方式の全国共通問題で、高専によっては数学・理科の配点が高くなります。詳しくは高専入試の受験科目と配点をご覧ください。
Q. 普通科高校から高専に移ることはできますか?
一部の高専では、高校から高専の4年生などに入る「編入学」の制度を設けている場合があります。実施の有無や条件は学校ごとに異なるため、各高専の募集要項で確認してください。
まとめ
- 高専は5年一貫で、1年生から専門科目・実験・実習がある
- 卒業後は就職・大学編入・専攻科を選べ、就職に強い
- 国公立高専の学費は、1〜3年生は公立高校と同じく実質無償
- 勉強は約87%が「難しい」と回答。赤点60点・留年もあるが、質問できる人はついていける
気になる高専の雰囲気は、在校生・卒業生の口コミでチェックしてみてください。

コメントを残す