高専(高等専門学校)は、全国に58校(国立51校・公立3校・私立4校)が設置されている、中学卒業後に進学できる5年制の学校です。2026年4月からは国公立高専の授業料が実質無償化されたこともあり、志望者が増えています。ここでは、高専入試の基本的な仕組みと出願の流れを整理してご紹介します。
高専入試には「推薦選抜」と「学力選抜」の2つがある
ほとんどの高専では、中学校長の推薦を受けて出願する推薦選抜と、学力検査の得点で選考する学力選抜(学力検査)の2つの入試方式が用意されています。推薦選抜は定員のおよそ3〜5割程度が割り当てられることが多く、残りの枠を学力選抜で募集するのが一般的な形です。どちらか一方しか実施しない学校もあれば、学科によって募集人数の配分が異なる学校もあるため、志望校の募集要項を必ず確認しましょう。
学力選抜(学力検査)の仕組み
試験科目と配点
多くの国立高専では、英語・数学・国語・理科・社会の5教科を各60分・マークシート方式で実施し、500点満点で評価します。一方で、秋田高専や東京高専など約10校は社会を除いた4教科・400点満点の「4教科型」を採用しています。また、数学や理科の配点を1.5〜2倍にする「傾斜配点」を行う高専もあり、理系科目の比重が高くなる傾向があります。
合否の決まり方
合否は、学力検査の得点と調査書(内申点)の合計で判定されるのが一般的です。多くの高専では学力検査の得点が高い受験生から優先的に合格とし、残りの定員は総合点の高い順に決定する方式が採られています。
推薦選抜の仕組み
推薦選抜では、中学3年間の9教科評定平均が4.0以上であることを出願条件の目安とする高専が多く見られます。選考は個人面接(10〜20分程度)と作文・小論文(600〜800字程度)が中心で、学力検査を課さない学校がほとんどです。
出願から合格発表までの流れ
出願はWeb出願が主流で、顔写真のアップロードと志望学科の選択を行い、検定料2,200円を支払います。その後、調査書などの紙の書類を簡易書留やレターパックで郵送する形が一般的です。締切は「必着」であることが多いため、余裕をもった発送が必要です。
日程の一例
ある高専の2027年度入試を例にすると、推薦選抜はWeb出願受付が12月中旬〜1月上旬、検査日が1月中旬、合格発表が2月中旬となっています。学力選抜は出願受付が1月中旬〜下旬、本試験が2月14日の日曜日、合格発表は2月中旬〜下旬というスケジュールでした。交通機関の遅延などに備えた追試験は本試験の1週間後に設定されることが多くなっています。日程は学校ごとに異なるため、必ず志望する高専の公式サイトで最新の募集要項を確認してください。
まとめ:早めに募集要項を確認しよう
高専入試は、公立高校入試とは出願方法や日程が異なる部分が多くあります。推薦選抜を狙うのか学力選抜で挑むのか、中学2年生のうちから方向性を考え、志望校の募集要項を早めにチェックしておくことが、余裕をもった受験準備につながります。

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